2016年02月25日
背景
レイアウト(背景原図)を元に背景の制作作業に入ります。
わんにゃーでは背景を透明水彩で描きます。
用紙も水彩用紙です。
アナログ時代の一般的なTVアニメの背景はケント紙にポスターカラーで描かれることが多かったようです。
デジタル時代になり、一部でアナログな塗りは存在するものの、主にDTP(デスクトップペイント)によって背景が制作されるようになりました。
わんにゃーでは世界観を生かすために意図的に透明水彩を使用しています。
部分的にはその他の画材やデスクトップ上での加工を施します。
必要に応じてBOOK分けなどをする場合はPhotoshopで切り分けます。
事前にBOOKがスライドなどをすると決まっている場合は用紙を分けて描きます。
わんにゃーでは背景の密度があまり高くなり過ぎないように気をつけて作業を進めています。
【現在の進捗状況】
前回の報告から進捗なし。
(日々の仕事が忙しすぎて3月中旬まで全く作業が出来ない模様)
posted by わんにゃーProject at 14:00| 製作日誌
2016年02月15日
作画とタイムシート
作画の規格が決まったのでレイアウト作業に入ります。
わんにゃーではこれまでにプレプロダクション作業(作画等のプロダクション作業のための事前の作業のこと。シナリオや設定、絵コンテなどの作業を指します)として、原作のマンガや絵本のために、キャラクターデザインや各種設定を制作していました。
これら利用して絵コンテに描かれた内容をレイアウトとして表現してゆきます。
レイアウトが出来ると次は作画と背景の制作です。
背景制作については次回にご紹介するとして、今回は作画のご紹介をします。
わんにゃーの作画はアナログの作画用紙に鉛筆で描きます。
最終的な画面を水彩画風にしますので、鉛筆の描き味(風合い)を生かすために線画をスキャナーで取り込む際にはグレースケールにします。
線画の補正も出来るだけしないで、汚れだけが消えるようにPhotoshopで補正します。
一般的なTVアニメのような線画の2値化はしません。
素上がりのレイアウトに対しては演出修正を行います。
作画はその修正に合わせて作業をします。
また、作画が完成した段階で演出チェックを行います。
わんにゃーでは動画と原画の作業分担は行わず、原画の線のままのものを動画として使用します。
つまり、すべての作画は原画クオリティということです。
作画と同時にタイミングも決めます。
タイミングは専用のタイムシートに記入します。
わんにゃーでは一般的なTVアニメと同じ、1秒24コマのタイムシートを使用します。
【現在の進捗状況】
優先カットCut002の撮影が完了。
Cut001のレイアウト作業IN。
音楽はフリーDTMソフトを使用して製作中。
posted by わんにゃーProject at 15:26| 製作日誌
2016年02月09日
作画用紙とレイアウト用紙
絵コンテが完成したので、次に作画作業に入ります。
一般的なTVアニメの作画用紙のサイズはA4です。
近頃ではハイビジョンなど高解像度、大画面のTVが増えたこともあって、作画用紙のサイズはB4なども増えてきています。
わんにゃーでは作画用紙のサイズをB5にしています。
一般的な流れに反して作画サイズを小さくする理由は、視聴者層と視聴形態を意識してのことです。
主な視聴者層は幼児と大人(普段はアニメを観ない大人)です。
また、主な視聴形態はスマホやタブレットPCで、大きい画面でも15インチのノートPCくらいを想定しています。
そのため高解像度のムービーはデータ量が重いだけで、再生時には高解像度の威力を発揮しないのではないかと考えました。
実際にムービーが完成し、多くの方々の感想が得られた時にこの方法が適切であったかどうかが判明すると思います。
作画サイズが小さい事のメリットは、作画がしやすいということと、画像データが軽いということ、それからアナログの鉛筆の味わいが画面に出やすいということがあります。
【現在の進捗状況】
作画・彩色・背景などのテイストを確認するための優先カット、Cut002の作業を行いました。
LO・原画・動画・仕上・背景が完了。
仕上の調整、背景の調整が完了。
音楽はフリーDTMソフトを使用して製作中。
posted by わんにゃーProject at 18:29| 製作日誌